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Googleマップの変化「どこに行くか」から「行ったらどうするか」(アスキー)

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Googleマップの変化「どこに行くか」から「行ったらどうするか」
[元記事]
そんなGoogleマップは、いま、どんなことを考えているのだろうか? 日本でGoogleマップの開発を担当する人々が、プレスラウンドテーブルを開催した。その言葉から、「これからのGoogleマップ」を探ってみよう。【もっと写真を見る】

 毎日使うアプリ・サービスは数あれど、Googleマップほど「日々お世話になっている」という人の多いサービスはないだろう。Googleによれば、利用者は全世界で10億人を超え、毎日10億キロ分のドライブナビと、10億キロ分の乗換案内検索が行われている状態だという。
 
 そんなGoogleマップは、いま、どんなことを考えているのだろうか? 日本でGoogleマップの開発を担当する人々が、プレスラウンドテーブルを開催した。その言葉から、「これからのGoogleマップ」を探ってみよう。ご対応いただいたのは、グーグル合同会社・シニアエンジニアリングマネージャーの後藤正徳さんと、同・Googleマップ プログラム マネージャーの村上陽祐さんだ。
 
「どこに行くか」から「行ったらどうするか」へ
 我々がGoogleマップを使うのは、たいていの場合、「どこかに行きたい」時である。現在もGoogleマップは、「どこかに行きたい」人のための機能を磨き続けている。
 
村上さん:Googleマップは、最近検索した内容を覚えるようになっています。ですから、出かける前に検索したものを、移動を始める際にも、いちいち入力する手間が省けます。 また、タクシー配車アプリとの連携もできますし、エリアによっては、バスの遅延をリアルタイム通知してくれるようにもなっています。乗り換えるべき駅を通知する機能もあるので、乗り過ごし対策にもなります。私はよく乗り過ごすので、この機能を便利に使っています(笑)
 
 こうした進化は地図サービスにとって「本道」といえるもので、今後も進化は続くだろう。だが、「それだけでは不足だ」と開発陣は考えている。
 
後藤さん:毎日いろいろなところからの移動をサポートしているからこその課題あります。それは「その先になにがあるのか」。 場所がわかった上で、そこになにがあるのか、ということです。例えば、その地域の隠れた名店はどこなのか。それがわかれば、そこからまた会話が生まれます。「行きたい場所へ行く」から「行きたい場所での体験を発見する」ことに変わってきています。
 
あなたの行動が「おすすめ」に変わる
 それを象徴しているのが、Googleマップアプリにある「おすすめ」タブだ。「おすすめ」タブでは、どのエリアに興味があるかを「フォロー」した上で、その人に応じて、目的のエリアにあるおすすめの店などを教えてくれるようになっている。この機能は現在Android用アプリに実装済だが、近日中にiOS用アプリにも登場する。早い人の場合には「すでに使えるようになっているかもしれない」(Google広報)という状況だ。
 
 「おすすめ」タブには、そのスポットがあなたにとってどのくらいおすすめなのかを示す「レート」も表示される。これはいわゆる検索のランクなどとは異なるもので、利用者の行動や好みなどを機械学習し、その結果から得られたもので「雰囲気として94%マッチしてますよ、という感じ」(後藤さん)なのだとか。いわゆる「星」によるレーティングとは異なり、完全に「自分に向けたおすすめの度合い」を示している。算出のための詳しいルールは公表されていない。
 
 「行ったことがあるレストラン」は好みだとして判断に加味されるし、好みじゃないと指定した場所については、次回の判定から考慮されるようになるという。
 
 「おすすめ」タブに出てくるような情報からどんなものを選んで行動したかは、検索情報や位置情報という形でGoogleに保存される。あくまで個人の情報であり、他人に見られることも、Googleに勝手に使われることもない。
 
 ただし、「どういう属性の人がどのような行動をしたか」という情報は匿名化され、統計情報としておすすめ情報を判断するために活用される。「周辺のスポット」情報としては、レストランなどの情報が中心ではあるのだが、ライトアップイベントやお祭りなどの、比較的大規模な情報についても表示されるようになった。ただ、どんなイベントも表示されるのか、というとそうではない。
 
後藤:そもそも「イベント」は定義が難しく、かなり議論しました。例えば、美術館の常設展は「イベント」といえるのかどうか? 町の盆踊りは「イベント」なのか? 桜の木が一本咲いていればそこで花見はできますが、そこを「花見スポット」とはしませんよね。 同様に、なかなか難しいです。今は「誰もがイベントと思うもの」にフォーカスしていますが、いずれは「公式のウェブがあって情報をナビゲートできるのであれば、Googleマップの上に表示したい」とは思っています。
 
 また、「おすすめ」として出てきた店やスポットの情報は、リストとして記録しておくことができる。デフォルトでは自分にしか見えないが、それを友人とシェアすることも可能だ。しかも、そのリストの中で「いい」と思うものに投票ができるようになっている。飲み会に行く店を決める時の多数決に最適だろう。
 
「マップ版SEO対策」や「通知量」などの問題も山積
 聞かれたことだけを答えるサービスから、「あなたにとってはこうした場所がおすすめですよ」と提案するサービスへ。これが、現在Googleマップに起きている変化といっていい。ただしこうしたことは、利用者側にも変化を強いる。
 
 おすすめ情報の核になっているのは「位置情報の履歴」だ。個人が「どこにいて、どう移動したか」ということはGoogleマップ上に記録されており、それを活用する。もちろん設定はオンオフできるが、Googleのいう「体験の発見」のためには、オンにしておく必要がある。
 
後藤:おすすめ度を示すための大きなシグナルとして使っているのは「ロケーション履歴」です。これは、みなさん驚くほど違います。どこにどれだけいたか、という情報が、おすすめ度を決めるための非常に大きなシグナルになることは、統計上わかっています。 もちろん、そうやって出てくるのは「各個人ごとの情報」であり、他人に見えたり、他人のものが見えたりすることはありません。
 
 一方で、「そこがいい場所なのか」「どのくらい混んでいるのか」といった情報を集めるには、位置情報の履歴だけでなく、Googleマップの利用者からの情報も重要になる。だが、Googleマップの方向性が変化したからか、利用者に対しプッシュ通知で「その場所の情報」を求める表示が多くなり過ぎているのでは……と思うこともある。
 
 この点についてはGoogle側も認めつつ、「できれば回答してほしい」としている。なお、アプリ側の通知設定から、この種の情報提供の通知をオフにすることもできるので、「頻度が多すぎる」と思う方は、設定を見直してほしい。
 
 地点の情報としては、店舗のオーナーが記載する「店舗情報」も有効に使われている。また、前述のような「その場所に対する評価」の情報も、同様に重要だ。だが、こうした情報によって「おすすめ」されることのビジネス的な価値が向上してくることで、広告的な目的から「おすすめされる頻度をあげよう」とする事業者の存在も目立ってきた。
 
 ウェブにおける「SEO」から転じた「Map Engine Optimization(MAO)」とでもいうべき状況が生まれているのだ。これは、SEOと同じく、行き過ぎると正しい情報が出てこなくなる。この点はGoogle側も憂慮しているようだ。
 
後藤:「どうすれば高い評価になるか」という情報を示すことになるので、ランキングなどのアルゴリズムについては公表していません。また現状も、spam的といいますか、悪意をもった書き込みの検出の努力はかなりやっています。
 我々はみなさんの声を聞くのが大事だと思っています。ですから、情報については積極的にフィードバックをいただければ、と思います。
 
 Googleマップが「おすすめ」「推薦」的な機能をもっていくのは、技術的には必然のことだ。そこで、いかに自分の好みとマッチさせるか、いかに自分にとって「必要な時だけ快適に使えるもの」にするかが、大きなテーマとなっていくだろう。そのためには、やはり「これがいい」「ここはダメだ」というフィードバックをして、Googleとともにサービスを育てていく意識も必要になりそうだ。
 
 
文● 西田宗千佳 編集●飯島恵里子/ASCII.jp

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