ビジネスなどの書類作成で多用されているPortable Document Format略してPDFファイル。
このPDFファイルはAdobesystemが開発している電子文書作成ソフトAdobe Acrobatによって作成されている。
このPDFファイルを開いて読むためのソフトがAdobe Readerだ。このソフトはAdobeから無料で提供されており、市販されているメーカーパソコンのほとんどにプレインストールされている。
PDFがネット上でよく使われるのは、文章データがパソコンのスペックなどに影響せずに表示できるため。
実際に、Wordなどのファイルは同じく文章作成ソフトですが、フォントや画像の大きさによって配置がずれたりする可能性があるがPDFはその心配がほとんどない。
2012年からAdobe Reader XIが主流で使われていたが、2015年に最新バージョンのAdobe Acrobat Reader DCがリリースされた。
最新バージョンでは今までできなかったPDFへの注釈の書き込みができるようになった他、署名機能が使えるようになり無料でも編集できる幅が少し増えた。
Adobe Readerに対応したPDFファイルを作成する場合はAdobe Systemsが販売している
Adobe Acrobat DC
のソフトを購入する必要がある。
PDFを読むだけであれば、Adobeが提供しているソフト以外にも多くのフリーソフトがネット上で公開されている。
Acrobat Readerはソフトの脆弱性が多く報告されているソフトの一つで、マルウェアソフトなどのウィルスが出回ってしまうことが多くある。このため、Adobe Systemsも頻繁にソフトをアップデートし脆弱性を修正している。パソコンなどにインストールする際はなるべく最新版を使用することをおすすめする。
最近のマイクロソフト社製のオフィスソフトであるWord, Excel,PowerPointなどのソフトからもPDFファイルの作成が可能になってきている。MACでは特別のソフトウエアをインストールしなくても印刷時にPDFを指定すればPDFの変換ができてしまうとう便利な環境なのだ。
Adobe Readerの無料版と有料版の違い
Adobe Readerを利用するのは基本的に無料だ。
書類などを閲覧する場合などはAdobe ReaderさえあればほとんどのPDFを開くことができる。
スマホ用のアプリにも対応しており専用のAdobe Readerアプリを使用すればPDFの閲覧の他、注釈を付け加えた電子署名を付け加えることもできる。
Adobeアカウントをもっていれば、クラウド上でPDFを管理できパソコンやスマホどこでも同じファイルを編集、閲覧することができてしまう。
Adobe Readerができるのは閲覧と注釈を付け加えることくらいだ。
PDFファイルを1から製作するためにはAdobe Acrobat DC のソフトを購入する必要がある。
有料版は月々2,480円から利用できるスタンダードと月々2680円のプロ版の2種類がある。
スタンダード版は閲覧以外にPDFの編集、一括保存、さらにマイクロソフトオフィスソフトへのファイル書き出し、WORD文章をPDFに変換などオフィスソフトと連携してPDFファイルを作成、編集できるようになるのだ。
殆どの作業はスタンダード版で十分間に合ってしまうだろう。
プロ版は上記のスタンダードの機能に加え、iPadやアンドロイドスマホでの画像の回転や編集ができるようになる。
他にもMacのオフィスソフトで高品質のPDFが作れたり、スキャンした画像をその場でPDFにできる機能などがある。ジャバスクリプトを読み込み、よりパフォーマンス性の高いPDFを作成できるのでプレゼンテーションできる幅が広がるのも大きな魅力である。
PDFファイルを大量に作成する場合は時と場所を選ばずにPDFを編集したい場合はプロ版を購入するのがおすすめだ。
料金は1年継続プランにするとスタンダードで月々1380円、プロで1580円と割安で利用できるようになる。