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香港エレクトロニクスフェアで見た「スタートアップ」~「ポケットサイズのエアコン」から「トレーニング用ミラー」まで~(Impress Watch)

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香港エレクトロニクスフェアで見た「スタートアップ」~「ポケットサイズのエアコン」から「トレーニング用ミラー」まで~
[元記事]
 香港エレクトロニクス・フェア初日となる10月13日、スタートアップ企業向けのエリア「スタートアップゾーン」内で「Media Pitch Day」が開催された。【この記事に関する別の画像を見る】 Media Pitch Dayは、その名の通りメディアを対象として短い時間でプレゼンテーションを行なう「ピッチ」を出展者が行なう企画で、スタートアップゾーンにブースを出展するスタートアップの中から11の企業が選出された。香港以外のメディア4名が審査員を務めるほか、プレスツアーに参加する世界各国のメディアも取材として参加している。
 ハードウェアのイメージが強い香港エレクトロニクス・フェアだが、登壇したスタートアップはハードウェアはもちろん、Webサービスやソリューションなど多種多様な分野の企業が集まっていた。本稿では個性あふれる香港のスタートアップによるピッチの概要を紹介する。
■ハードからサービス、ソリューションまで幅広いジャンルの登壇者たちセグウェイ型の電動2輪「FUTURE GO」、動作処理はハードウェアで
 セグウェイ型の電動2輪「FUTURE GO」は、動作処理をソフトウェアではなくハードウェア側で行うことで、衝突時など複雑な動作に対しても瞬時に対応できるのが特徴。
 衝突に強く、45度の坂も上ることができる。2020年のCESに出展したのち、2020年内の出荷を予定。販売価格は3800USドルを予定する。
様々なSNSでの顧客コミュニケーションを集約する「SleekFlow」
 SleekFlowは、WhatsupやFacebook、Wechat、LINEなどのSNSを1つに集約し、顧客とコミュニケーションできるCRMサービス。
 顧客とのコミュニケーション状況を社内で共有できるほか、自社のWebサイトへ設置できるチャットボットなどさまざまなサービスを用意。10人以下、100クライアント以下であれば無料で、月39USドルの有料プランからユーザー数が無制限となる。
企業と銀行をマッチングする「FinMonster」
 FinMonsterは、企業と銀行を仲介するためのマッチングサービス。企業が自社のプロフィールを登録すると、独自のマッチングスコアにより資金調達に最適な銀行を5営業日以内に提案してくれるという。
 今はベータサービスのため利用は無料、ユーザーを集めてデータを分析したのち、利用動向を踏まえて料金プランを決定するとしている。
ポケットサイズの持ち運べるエアコン
 Hi-Coolerは、世界初と謳う「ポケットサイズの持ち運べるエアコン」。屋外や屋内さまざまな場所で最適な温度を実現でき、水蒸発冷却システムを利用することで冷却時に温風やその他の温室効果ガスを発生させないため、環境にも配慮しているという。
電気自動車の充電サービス「oneCHARGE」
 oneCHARGEは、電気自動車の充電サービス。香港で設立後、今は韓国を中心にサービスを展開している。独自開発の充電器により、車種やナンバー、色などの情報からユーザーを自動的に認識するほか、車種に応じて最適な方法で充電を行うとしている。
スポーツのための複合センサー「ROXs」
 A-Champsの「ROXs」は、スポーツトレーニングのためのセンサー。タッチセンサーやモーションセンサーを内蔵し、トレーニングに合わせて光るROXsを踏みつけることでトレーニングできる。
 車のタイヤで踏みつけても壊れない堅牢性も特徴の1つ。すでにUSで販売中で、3つセットのモデルが325USドルで購入できる。
起業家のための手続き代行「iNCUBEE」
 iNCUBEEは起業家向けのソリューションサービス。法人化に必要な手続きや会社の譲渡、会計や税務報告、会社情報の変更手続きなど、起業に関わるさまざまな手続きを一括して代行してくれるという。料金はプランによって異なり、会社設立と1年間の秘書サービスで1,500香港ドル。
全身が映るミラーでトレーニング、自分の動きを把握しながら
 OliveXは、スマートミラーを使ったトレーニングサービス。全身が映るミラーでトレーニング用の映像を表示、自分の体の動きを認識することで正しい体の動かし方を指南してくれる。
 スマートミラー本体は15,000香港ドルで購入でき、最初の1年間はサービス無料、翌年からは月額300ドルが課金される。
自分の顔からWhatsupのスティッカーを作成する「Pinglooks」
  IdeaMap Technologyの「Pinglooks」は、カメラで撮影した自分の顔からWhatsupのスティッカーを作成できるサービス。
 イベントや展示会などでの利用を想定しており、イベントのロゴやキャラクターなどの画像を設定し、参加者にイベントオリジナルのスティッカーをプレゼントできる。料金は利用スタイルによって異なるが、5つの画像素材登録と4時間の利用で5000香港ドルから。
扇風機型の画像表示デバイス「ARTRO Digital」
 ARTRO Digitalは、扇風機型の画像表示デバイス。4つの羽の部分を回転させると3Dの映像が表示できる。一般的なディスプレイと異なり、デバイスの奥が見えるため空中に浮いているかのように見えるのが特徴だ。
Webサイトのアクセス解析、SNSにキーワード、SEOまで
 theAnswrはWebの解析サービス。Webサイトのアクセス解析はもちろん、SNSでのブランド解析や流行のキーワード解析、SEO戦略などさまざまな解析サービスを提供する。無料プランが提供されているが、有料プランは月額129香港ドルから。
 各スタートアップのピッチは審査員による質問を踏まえて審査が行われ、CRMサービスのSleekFlowが優勝した。
 いずれの企業も、他では見られないような斬新さや新規性を持ったビジネスというわけではないものの、自社ならではの魅力や特徴、ビジネス展開を行なっており、「地に足の付いた」スタートアップが多かったのが印象的。スタートアップは決して新しければいい、目立てばいいというだけではないということを強く感じた顔ぶれだった。
■スタートアップゾーンで展示されていた興味深いスタートアップをピックアップ
 スタートアップゾーンではピッチに登壇した企業のほか、約120のスタートアップが自社の製品やサービスを出展している。今回はその中からいくつか興味深い展示を紹介する。
 Switchbotは、スマートフォンやスマートスピーカーを通じてボタンを物理的に押すスマートボタン。数年前から日本でも発売されており、スマートスピーカーに非対応の家電やスイッチなどを“力業”でスマート対応させることができる。
 MAGI DISPLAYは、スイッチで透明・不透明を切り替えられるディスプレイ。展示されていたボックスは、透明時はやや白みがかったディスプレイで中を見ることができるが、スイッチを入れると中が見えないディスプレイになる。展示用のディスプレイやギフト用ボックスなどの用途を考えているという。
 Ampereの「Unravel」は、可変式のQiチャージャー。同時に3つの機器を無接点充電できるほか、パネルを組み立てることでスタンドチャージャーとして利用したり、折りたたんで持ち運ぶこともできる。Kickstarterでクラウドファンディングを実施済みで、公式サイトからの購入も可能だ。
 LOCKER FOODは食事の配送サービスだが、直接家やオフィスに届けるのではなく、設置されたロッカーへ配達し、注文者が自分で受け取るという仕組み。
 ロッカーは保温機能や消毒機能を搭載しており、温かいままで好きな時に食事を受け取ることができる。
 Walkpnerは、杖に取り付けるタイプのスマートスティック。携帯電話回線による通信やGPSによる位置情報取得機能を搭載するほか、バッテリーはUSB経由に加えて太陽電池で移動中に充電することも可能。
 杖ではなくアタッチメントタイプにしたのは「高齢者は新しいものより自分がいつも使っているものを使いたい傾向がある」ためだという。
 EVEBOTは、携帯型のモバイルプリンター。スマートフォンで入力したテキストを紙だけでなく皮膚にも印字できる。香港エレクトロニクス・フェア期間中にKickstarterでクラウドファンディングを実施しており、すでに4,000万円以上を集めている。

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