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日本における自動運転車の安全ガイドラインを解説(アスキー)

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日本における自動運転車の安全ガイドラインを解説
[元記事]
日本では政府が自動運転技術の旗振り役を担っており、国土交通省が2019年9月にレベル3と4の自動運転車が満たすべき安全性に関する「自動運転車の安全技術ガイドライン」を発表している。今回はこのガイドラインを解説する。【もっと写真を見る】

日本の国土交通省が定める
自動運転技術におけるガイドライン
 自動運転技術の開発にあたり、欧米は企業が中心になって、安全に開発するためのガイドライン「Safety First for Automated Driving」(SaFAD)を発表したが、日本では企業ではなく政府が旗振り役を担っている。具体的には、国土交通省が2019年9月にレベル3と4の自動運転車が満たすべき安全性に関する「自動運転車の安全技術ガイドライン」を発表しているのだ。
 
 そのガイドラインでは、自動運転車の満たすべき安全の定義は「自動運転車の運行設計領域(ODD)において、自動運転システムが引き起こす人身事故であって、合理的に予見される防止可能な事故が生じないこと」と定められている。
 
 「運転設計領域」(ODD)とは、自動運転を行なう走行環境のことで、高速など道路の条件や周囲の理知的条件、環境(天候や日中・夜間など)条件、速度条件などを指す。つまり、設計で決められたどの道を、どんな状況で走るのかの範囲内での安全となる。
 
 また、このガイドラインは、自動運転システムに責任がある事故を防止するもので、故意の飛び出しのように被害者にも責任がある事故や、整備不良を理由とする事故は除かれる。
 
 ガイドラインの内容は10項目で、それぞれに必要な要件が定められている。それが以下のようなものだ。主な要件をピックアップして紹介しよう。
 
1、運行設計領域(ODD)の設定
自動運転の性能に応じた運行設計領域(ODD)を定めること。
2、自動運転システムの安全性
制御系やセンサー系の冗長性を確保すること。レベル3については、ドライバーに運転が引き継がれない場合、車両に自動で安全に停止させる機能を設定すること。
3、保安基準の遵守等
自動運転車は自動運転に係る道路運送車両の保安基準を満たすこと。
4、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)
レベル3ではドライバーが運転を引き継げることを監視し、警報を発する機能(ドライバーモニタリングシステムなど)を備えること。
5、データ記録装置の搭載
自動運転システムの作動状況やドライバーの状況を記録する装置を備えること。
6、サイバーセキュリティー
ハッキング対策などのサイバーセキュリティーを考慮すること。
7、無人自動運転移動サービスに用いられる車両の安全性(追加要件)
レベル4の車両は、自動運転が困難だと判断された場合は、安全な場所に自動で停止する機能を有すること。運行管理センターから監視できるカメラや音声装置を設置すること。
8、安全性評価
事故を起こさないことについて、シミュレーションや路上試験などを組み合わせて確認すること。
9、使用過程における安全確保
サイバーセキュリティーに関する安全確保のためソフトウェアのアップデート等の措置を行なうこと。
10、自動運転車の使用者への情報提供
車両の利用者に対して、作動条件や運転車のタスクなどを理解させること。
 これらの10項目の要件をクリアすることが、今後、登場するであろうレベル3やレベル4の自動運転車に求められるのである。
 
筆者紹介:鈴木ケンイチ
 
 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを分かりやすく深く説明することをモットーにする。
 
 最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。
 
 
文● 鈴木ケンイチ 編集●ASCII

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