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信じて見守って(アスキー)

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信じて見守って
[元記事]
保育室の散歩ルートが登山道だ。驚いたが、おかげで子どもは体力がついた。保育士さん、ひいては子どもを信じて任せることが大事だ。【もっと写真を見る】

 3歳児くんの保護者をしてます盛田諒ですこんにちは。新型ウイルス感染拡大の影響で、うちのあたりも外出自粛要請が出されました。がんばれコロナファイターズですよ。クラスターを作らないよう人里離れた野山で春の鳥でも観察に行きましょうかね。ホーホケキョ。
 
●2歳児の散歩ルートはハイキングコース
 野山といえば先日、保育室の卒園遠足というイベントがあり、親子で保育園の散歩ルートを一緒に歩いてきました。散歩といってもそこらの舗道を歩くわけではなく、標高118メートルの山を歩くハイキングです。普通の山道なので勾配のきつい坂道や、ごつごつした木の根が張っているところもひんぱんにあります。大人たちが転ばないようにそろそろ登っていく一方、子が葉っぱや木を手にして遊びながら、われ先にと登っていく姿にびっくりしました。
 
 ここを散歩ルートにしようとしたのもすごいし、子どもを連れて毎日のように山を登っている先生たちも本当すごいですよね。おかげで子はあきれるくらいに体力をつけてくれました。ここに通っている子たちはみんな「休まないよね」と感心されるそうです。そりゃあ鍛え方が違いますから。自分が山に登らせているわけじゃないですが、つい自慢したくなるってもんです。
 
 何がいちばんすごいって、保育士さんたちが子どもの力を本気で信じてくれていることですよね。「子どもは自然の中で育つのがいい」とか口で言うのは簡単ですが、2~3歳児にリュック背負わせて大人でも間違えれば滑落してしまうような山道を歩かせるってのはかなり根性がいるもんです。
 
 おかげで子は毎日のようにズボンに穴をあけ、どっかしらにすり傷を作って帰ってくるようになりましたが、傷はすぐ治ってしまうので大して気になりませんでした。それより、まったく転ばず走れるようになり、転んでもすぐには泣かないようになり、そしてその辺で拾った棒っきれの扱いもすばらしくうまくなり、人やものにぶつけない遊び方ができるようになったことに感心しきりです。棒っきれは空想のスープをかきまぜるおたまになったり、新幹線になったりしています。
 
●自分の判断を信じることも大切
 「できるだけ子どもたちにまかせる」というのは今の保育室でたびたび聞いた方針です。子どもたちのあいだでケンカが起きたときにもなるべく口を出さず、危ないことがないようにそばで見守る。子どもが棒っきれを拾って振り回しているときも危ないことがないように見守って、捨てさせることはしないという話をしていました。特に棒っきれは「顔や目に当たったら危ないから」と捨てさせるところも多いそうで、保育室として貫くには勇気がいったろうと思います。
 
 保育士さんの勇気とは次元がちがうものの、自分ら親がそういう方針を信じて子どもを任せる勇気ってのも同じくらい大事なものだと感じます。根本的には子どもの力を信じるというか、自分自身の判断力を信じるというか。それがないと方針がまっとうできないですからね。
 
 似たような話で、日ごろ子どもがぎこちなく何かをしようとしているとき、つい手や口を出してしまいそうになるじゃないですか。子どもがはさみを持っているとき「危ないから」と取りあげたり。そのときに「まあ子どもの力じゃ切れるものも少ないだろう」と一歩とどまって、「やってみなはれ」とそばで見守ることで自分自身の任せる力を育てられるんじゃないかと思うところもあります。任せる力がつくことで、気をつかう場面が減ってラクになるところもあるんじゃないかと。
 
 もっというと、子どもは一人の人間として自分でどんどん学んでいくもんじゃないかと思うんですよね。子は飯を食ってるときにテーブルに乗ろうとしたり、「うんこ食べたー」とか言ってみたり、秒速でアホなことをやってくるんですけど、やっちゃいけないってことはわかってるんですよねあれは。「やっちゃいけないことをやったら親にウケるんじゃないか」って仮説を検証してると思えば、これも学びみたいなもんじゃないですか。なので度を越したアホをやらないうちは(その見極めが難しいんですが)、「あはは、バカだー」と見てればいいんじゃないかなと思うんです。
 
 「赤ちゃんこそがお母さんを作る」というのはドルト先生の本のタイトルですが、子を信じることこそ、自分を親にするんじゃないかなと思ったりするんですよね。
 
●不安にならずドンと構えていたい
 今みたいにSFじみた世界に生きていると、知らないことをする勇気とか、どんどん面白いことをしようとする力の大切さをしみじみ感じます。そしてそんな今こそ必要なのは自分を信じる力なんじゃないかと思ったり。こんなときだからこそ常識を疑う気持ちは大事ですが、かといって不安になりすぎることなく、自分や他人の力を信じてドーンと構えていることも大事なんじゃないかと思う今日このごろです。がんばれベアーズ!じゃなかった、コロナファイターズ!
 
 
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
 
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文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

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