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前立腺がん、治療行わず経過観察する療法/健康連載(日刊スポーツ)

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前立腺がん、治療行わず経過観察する療法/健康連載
[元記事]
<気になる前立腺の病気(22)>
前立腺の病気といえば、ことに中高年男性には悩みの種。それでいて前立腺の構造や働き、病気の原因、治療など知られていないことも多いのが実情です。ここでは、日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟氏(59)が、前立腺肥大症、前立腺がん、ED(勃起障害)などについて、わかりやすく説明します。【図解】前立腺と周辺の構造       ◇     ◇
ここからは前立腺がんの各治療法について、見ていきたいと思います。まず「PSA(前立腺特異抗原)監視療法」です。前立腺がんは進行が緩やかなものが多く、直ちにがん細胞を取り除かなければならないとは限りません。そうした症状の患者さんに対し、何も治療を行わず、がんの進行の状態を経過観察するのが、この治療法なのです。
前立腺がんを発見する検査として大きな役割を果たすのが、PSA検査ですが、同検査でPSA値が高めだったことから悪性度の低い小さながんが発見されると、PSA監視療法による治療を行うケースが多いです。
がんがあることがわかったのに、何もしないことに不安をもつ人もいるかもしれませんが、何らかの治療が、患者さんの生活に支障をもたらすこともあるのです。手術でも、放射線治療法や化学療法でも、何らかの副作用や後遺症などが出ることも考えられるからです。
PSA監視療法は、3~6カ月ごとにPSA検査やMRI(磁気共鳴画像装置)、直腸診を、さらに1~3年ごとに針生検で、それぞれがんの状態を確認。がんに進行が見られたときや生検によるスコアが上昇したときは、治療を開始します。この監視療法が適しているのが、TNM分類の病期「T2」(がんが前立腺の中のみにある)までの限局がん、PSA値が「10ナノグラム以下」、グリーソンスコア(悪性度を示す分類)なら「6以下」。12カ所の針生検で見つかったがんが針2本分以下、などが挙げられます。
がんによってはほとんど進行せず、体に変調をきたすほど大きくなる前に寿命をまっとうできることもあります。でも、監視療法は病気を放置しているわけではありません。がんの性質が変化することもあるわけで、必ず定期的な検査を受け、経過を観察する必要があります。
◆高橋悟(たかはし・さとる)1961年(昭36)1月26日生まれ。日本大学医学部泌尿器科学系主任教授。85年群馬大学医学部卒。虎の門病院、都立駒込病院などを経て05年(平17)から現職。東大医学部泌尿器科助教授時代の03年、天皇(現上皇)陛下の前立腺がん手術を担当する医療チームの一員となる。趣味は釣り(千葉・飯岡沖の70センチ、3キロ超のヒラメが釣果自慢)と登山、仏像鑑賞。主な著書に「ウルトラ図解 前立腺の病気」(法研)「よくわかる前立腺の病気」(岩波アクティブ新書)「あきらめないで! 尿失禁はこうして治す」(こう書房)など。

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